カープで一番活躍した外国人はウルソーですか?

塾講師 兼 助っ人外国人のうルソーがカープとアニメと教育についてグチグチ言います。

0話切り

春アニメも3話が終了し、俗に言う3話切りを決めた作品が出てきた方も多いのではないでしょうか。
私はというと、そもそも見ているアニメの本数が普通のアニメ好きの人よりも少ないので3話で切ることはほとんどありません。
アニメを見る時間がないからとか、体力的に厳しいからというわけではなく各公式サイトを一通り回って「これは見る」「これは見ない」とクールが始まる前に選別しているからです。

つまり、私はほとんどのアニメを「0話切り」しているわけです。

今日はそんな0話切りについて書いてみようと思います。

 


私が大学に在籍しているときに、文化人類学の先生がなにかと「図書館を使え」「本を沢山読め」というようなことをおっしゃっていました。
母校の図書館の蔵書がどれくらいなのかわかりませんが、先生は4年間で1000冊では足りない。できれば10000を目指せとおっしゃっていました。

もちろん、これは読破した数が10000というわけではありません。あくまで利用した数、もっと言えば利用するかどうかを精査した数が10000なくては大学生とは言えないという話です。


彼曰く本の読み方には次の方法があるとのことです

1.背表紙(タイトルと作者)を読む
2.目次を読む
3.前書きを読む
4.書評を読む
5.本文を読む

要は自分にとって今すぐ読むべきかどうかを自分の目で確かめて、自分の頭で考えなさいということなんでしょう。1~4をちゃんと行えば本文を読んで「これは思っていたものと違う」「時間の無駄だった」ということが避けられるということでもあります。

実際に読んだ数が100冊でも、1~4で9900冊ふるい落とした上での100と周りが読んでいるとか大学生協で平積みになっているとかの理由で読んだ100では自分の研究に与える影響が違いますよということなんだと思います。

私は、これは実生活のあらゆる場所で応用できる態度だと思っています。

何かを買いたい場合類似品をよく比較検討したのか?アイディアを出してそれを形にする場合対案をいくつ出すことができたのか?
実際に行動するのは一つでも、そこまでにいくつふるい落としが出来ていたかというのはすごく重要なことです。すくなくとも自分の行動に対する後悔がものすごく減ります。

そしてこの究極の形がアニメの0話切りです。

毎クール大量に世に出されるアニメを全て見続けることは普通の人間には不可能です。
だからこそ、きっちり比較検討して自分の見たいものではないと思ったらきっぱり見ない。見たいと思ったらネットや周囲の評判など気にせずガッツリのめり込むように見る、という態度が生まれます。

これははっきり言って自分のセンスとか生きてきた人生経験との戦いです。
センスや経験値が足りないと後に名作と語り継がれるアニメをスルーして、低クオリティアニメを見ることになってしまいます。

公式サイトをみて、公式PVをみて、なるべくネットの評判を見ないようにしてその時一番見たいものを決める。そうやって選んだアニメを最後まで見て良い感想が持てたら私は満足ですし、自分の期待値よりも下回るものだった場合も自分の選ぶ目が曇っていたのだと思うようにしています。

すくなくとも本放送時には一円もお金を払わずにテレビで視聴しているわけで、それにいちいち文句を言うのはすごくみっともないと思います。自分の作品を選ぶセンスがなかったくせに「時間を返せ」だの「製作者は反省しろ」だの言うのは間違っています。

流行っているものを叩いて遊ぶ趣味をもっている下衆でないならば、正しい0話切り能力を身につけてイライラは最初から回避するように訓練すればよいのです。

それでもし、名作を見逃してしまったら?

それは自分のセンスが悪いのだから素直にお金を払って配信サイトに登録しましょう。

みなさんも素敵な0話切りライフを満喫してください。
それでは