カープで一番活躍した外国人はウルソーですか?

塾講師 兼 助っ人外国人のうルソーがカープとアニメと教育についてグチグチ言います。

アニメハチナイ感想#9

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第9話「みんなでつないで、楽しんで」

 夏本番、間近に迫った大会へ向けて合宿をすることになった里高ナイン。

そこへ突然放り込まれる危険球!

ホラー回?タイムループもの?一話からの謎の伏線も回収される迷エピソード。

第9話を振り返っていきましょう

 

 

キャプテン翼(女子野球編)本格スタート

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公式サイトstoryより引用

 

 夏に入り大会も近づく中、河北からもたらされた「清城、合宿やるってよ」の情報。

これに東雲が飛びつきます。

 

 というわけで、夏合宿。

私立の金のある高校ならそれなりに施設の整った合宿所があるんでしょうけど、新設野球部にそんなものはありません。そこで目を付けたのが河北がいつも使っているお寺でした。みんなで寝泊りしつつ日中はひまわり畑グラウンド、夜間は境内での練習とまさに野球漬けの日々を送る計画です。

 

ミーティングで夏合宿の目標を決めたり、有原がキャプテンであることを満場一致で決定したりあれこれやったあとにいよいよ練習開始です。

 

東雲の本気ノックを取るのは初心者組には難しいらしく初日はエラー祭り。夜間は素振りとタオルでのピッチング練習。謎の木魚まで出てきてカオスな練習風景になるも充実の中で初日の練習が終了しました。

 

ここからは合宿のお楽しみ。夜の部の開幕です。

 

まずは河北の手作り親子丼で夕食タイム。

特に練習に参加してないなら掛橋先生がやれよと思いましたが、これは河北の中の人の親子声優共演記念なんですね。女性声優の親子が共演して親子丼にかけてくるのはネタ感が強すぎる気もしますが…

 

お次は「とりあえずこういうのやるのがノルマなんでしょ?」と言わんばかりのおざなりな入浴シーン。ここで実は宇喜多が「あと6日頑張らないと」みたいなことを独り言のようにつぶやいています。このセリフが実は次の展開のトリガーになっているんですが皆さんは気づいたでしょうか?

まぁ その話はのちほど。

 

就寝前のお楽しみは「パワプロ」…ではなくて野球盤。

持ってきた有原が爆睡する中、二年生組が熱中していたのは意外で微笑ましかったですね。こういう時団長とか阿佐田とかはクールを気取りたがる倉敷、九十九両名を放ってはおかないのはアプリ通りです。きっと倉敷、九十九のふたりはそんな無神経な友人たちに感謝しているのでしょう。

きっと彼女たちの人生の中で大人からたしなめられるまで友人たちと遊びに興じるなんてそんなに多くなかったはずですから。

 

こうして合宿初日の夜は更けていくのでした。

 

野崎投手への道

 

二日目からはダイジェスト。アニメハチナイお得意の止め絵で昨日と全く同じスケジュールをこなしましたよ。みたいな感じのを見せていました。

しかもこの間の絵は初日の使い回し。

最終日の東雲ノックを成功させた時にも宇喜多などはエラーしている時の絵の使い回しになっていました。

 

令和の時代にこんな昭和っぽい手法のアニメを見させられるなんてと憤ったアニメファンも多かったのではないでしょうか?

 

そして、話はここから野崎に焦点を当てて進んでいきます。

 

野崎は最終日のカレーに良かれと思って大幅なアレンジを加えた挙句に大爆死。東雲にはまずいと言われ、唯一美味しそうに食べていた団長にはカレーとさえ認識されていない始末。

 

実は野崎の味オンチは1話の時点で布石が置かれていたんです。

1話の河川敷のシーンで野崎がくれたはちみつレモンが甘すぎることに宇喜多がびっくりするシーンがありますが、あそこで野崎は「ちょっとお砂糖入れすぎました」みたいなことを口走っています。

私ははちみつレモンになんで砂糖入れる必要があるんだ?と脚本のミスくらいに思っていたんですが、まさか彼女がなんにでも砂糖を入れようとするタイプの人間だということが9話にして判明するとは思っていませんでした。

 

この失敗に野崎は激しく落ち込みます。

野崎はバスケ部時代の経験から共同生活の中で他人に迷惑をかけることを極端に怖がっている節がありますので、今回の失敗も「迷惑をかけた」と感じてしまったのでしょう。

 

この回では東雲から投手をやってみないかと言われた時も「ぶつけたら申し訳ないから」という理由で辞退していました。(普通は打たれて迷惑がかかると感じるのではないかと思うのですが、そもそも試合で投げたことのない初心者は打たれる怖さよりコントロールが効かない怖さの方が勝るのでしょうね)

 

そんな野崎を救ったのは和尚様の「もっと肩の力を抜いて楽しんでやってみろ」という一言でした。

言われるがままに投げ込む野崎。その球は力強くストライクゾーンど真ん中に決まり和尚様も満足そうに微笑むのでした。

 

こうして合宿終わりに投手として開眼した野崎。

夏に向けて東雲、倉敷につぐリリーフエースの誕生です。

おそらく清城とのリベンジマッチのピンチの場面でリリーフ登板するんでしょう。(1話の冒頭がそんな感じでしたからね)

 

何日合宿していたと思う?

ここまで意図的に省いて話をしてきましたが、今回の話を語る上で和尚様をめぐる謎のホラー要素にも触れておかないといけないでしょう。

 

合宿後のいろいろなシーンを繋ぎ合わせると和尚様はおそらく学生野球に熱心だったにも関わらず第二次大戦の影響で多くの仲間を失ったのではないかと想像します。仏門に入ったのももしかしたら戦友の霊を慰めるためだったのではないでしょうか。

 

そんな野球を心から愛する和尚様がお盆の時期に合わせて帰ってきていたのだとしたらまぁまぁいい話になるんじゃないかなと思います。

 

意外と細かいのは冒頭のお寺の女性と話しているシーンで和尚様が消えていたり、河北が「はじめまして」と挨拶していたりするんですよね。今までのハチナイの作画ミス、脚本の雑さなどからこれが意図的なものかどうかがわかりにくくなっているので後半まで和尚様の違和感に気づけないようになっているのは狡いなぁと思いました。

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(ただ木魚の素振りシーンではカメラに和尚様が写りこんでいる気もしなくもない…)

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さて、和尚様が幽霊だということを考慮に入れてこの話を改めて見直しているとふと気になったシーンがあることに気づきました。

それは二度にわたる入浴シーンです。

 

一度目は先ほども紹介した宇喜多の「あと6日」というセリフ。二度目は河北と中野の「あと何日?」というやり取りです。

この会話から初心者組が肉体的にも精神的にも疲弊しているのがわかります。

 

がこの時点ですでに幽霊が出るという不思議空間に足を踏み入れていたのだとするとこんな解釈もできるのではないでしょうか?

 

それは「夏合宿タイムループ説」です。

 

和尚様の霊は学生野球を見る目が肥えている。初心者ばかりの里高は明らかにレベルが低い。このままではまた12-1の惨劇を繰り返してしまう。そこで和尚様はある時間の中に里高メンバーを閉じ込めて野球が上達しきるまでひたすら同じ練習を繰り返させることにしたのです。

 

もうお分かりですね。

 

止め絵の使い回しだと思っていた練習シーンですが、使い回しなどではなく本当に何度もあの練習を繰り返していたんです。記憶には残らなくとも体には次第に動きが定着していきます。そうやって文字通りの反復練習を繰り返すことで彼女たちのレベルはたった6日では到達できないレベルまで達したのです。

しかしその弊害として次第に曜日と日にちの感覚がおかしくなって披露も蓄積していくメンバーたち。あの二度目の入浴シーンでの会話はすでにこの入浴シーンすらも何度も繰り返していることの暗示なのです。

 

おそらくループが解除される条件は二つ。

「東雲ノックを全員がクリアすること」と「野崎が駐車場でストライクを投げること」だったのでしょう。

ということはメンバーは最終日の激マズカレーを何度も食していたことになります。きっと胃袋も鍛えられていたことでしょう。和尚も駐車場で何度も死球をくらい続けたのかと思うと頭が下がる思いです。あのシーンだけボールの色がくすんで見えるのも、和尚様が持参した古いボールという見方をするのが一般的でしょうけど、もしかしたら何千回もループしていてすでに1ヶ月分以上の投げ込みがなされているという描写なのかもしれません。

 

こうして精神と時の部屋なみの短時間でのレベルアップを達成した彼女たち。

そこに立ちはだかるは謎のチュッパチャプスツインテール

残り3話。いよいよ佳境です。

 

おわりに 

 正直今回は見たあと頭が真っ白でなんの感想も浮かんでこなかったんですけどひと眠りしたらわけのわからない妄想が頭に降りてきました。今回の考察を私が真剣に論じているわけではないことは察してください。

まぁハチナイがたまに意味不明のぶっ飛んだシナリオを入れてくるのはアプリ版でもあること(ナスで野球したり、東雲がルーちゃんになったり)なので「こんなことも」あるよね。くらいの軽いノリで流しておこうと思います。

 

それでは

 

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