塾講師のぼやき(緊急提言)「夏休みの宿題は今週末が勝負!」
はじめに
全国の小中学生の皆さん
また、小中学生のお子さんをお持ちの保護者さん
夏休みが始まります
今年はどんな計画を立てていますか?
どこへ行き
誰と出会い
何を得るか
とても楽しみな長期休暇ですが
ひとつ不安があるとすればそれは夏休みの宿題ではないでしょうか?
というわけで今回は夏休みの宿題についてです。
夏休みの宿題をわけてみる
さて夏休みの宿題は大きく2つに分けることができると思います。
1つ目は作文、自由研究、絵日記などの普段の教科授業では課されないような長期休暇ならではの課題。
2つ目は英語、国語、数学のワークなどに代表される普段の宿題の量が増えただけのものです。
1つ目はとにかくみんな面倒くさがりますね。
普段やったことないことをいきなり練習なしでやらされるのでそもそも、どう手をつけていいかわからないという状態に陥りやすく先延ばししがちです。完成するまでにどれくらいの時間が必要かを概算できないのも腰が重くなる要因ですよね。
2つ目も面倒くさいですよね。
普段の3ページくらいの宿題でも面倒くさいのにいきなり30~50ページくらい(前学期の復習まるまる1セット)出されるから一気にやる気が萎えてしまいます。
それでも2つ目の救いは、形式としては普段やらされていることの延長なのでやり方はわかっているし、自分がどのくらいのスピードで解けるかもなんとなくはわかっているので始める前から終り自体は見えているというところです。
今週末が勝負どころ
というわけでまずは問題集、ワーク、プリントの類を全て終わらせてしまいましょう。
できれば7月20日(土)と21日(日)の二日間で。
夏休みの計画表を作らされる学校もあるかと思いますが、毎日数ページずつなんて絶対にやらないほうがいいです。この土日に全ての力を結集して朝から終わるまでぶっ通しでやってしまうのが良いと思います。
今週末にやる理由は簡単で、今週末だけが唯一学校へ行く生活サイクルが残っている週末だからです。
来週末には平日も休日も学校で授業を受けない生活サイクルが体に染み付いて、机にノートやプリントを広げて勉強するのも億劫になります。
今週末なら普段の学校が一週間終わった状態と大差ないので、いつもやっている学校の宿題や塾の宿題をこなすのと同じ精神で机に向かうことができるのです。
また今週から塾の夏期講習が本格的にスタートしているところは少ないのではないでしょうか。どんなに早くても来週からスタートという塾が一般的だと思います。
そういう意味でも塾の宿題に追われずに過ごせる週末は今週末だけです。
精神的にも物理的な時間も今週待つが一番負担が少ないということを理解した上でこの二日間だけ苦しむことを受け入れましょう。
勉強時間は短く、休憩も短く
というわけで5教科分のワークを片っ端から終わらせる作業に入ったとしましょう。
まぁ、できないですよね。
そんな簡単には。
スマホ、パソコン、ゲーム、テレビ、友人からの誘い…
さまざまな誘惑を振り払って机に向かい続けるのは大変です。
まずは自分の一番好き(比較的よくできる)教科から潰していくのがおすすめです。
最悪、2日かけても1教科しか終わらせられないとしたら、一番可能性が高いのが得意教科ではないでしょうか。苦手教科だと途中で投げ出したり、時間ばかりがかかったりして効率が悪くなると思います。
スラスラ解けている実感は勉強に対する集中を持続させるのにとても大切なので、なんなら1ページ目からではなく自分が解けそうなところ(後半のページなら7月に学校でやった学習内容から出題されているかもしれません)からスタートしてみるのもいいでしょう。
1回の勉強時間はどんなに長くても90分。できれば50分でタイマーをセットして何ページ進められるかに挑戦してみてください。
これは中学入試でも高校入試でも一般的な学校がそれくらいを試験時間に設定しているからで、体感として「50分はこれくらい」というのを知っておくのもとても重要だと思います。
50分たったら水分補給とストレッチ。こちらもどんなに長くても3分で終わらせて机に戻ってきましょう。
スマホも3分ならイジリ放題。LINEを返すもアプリにログインするも自由です。徹底的に気分をリフレッシュしましょう。
まぁスマホをいじり始めて3分できっちり終わらせられる小中学生なんて存在しませんから、どうせダラダラと時間を浪費するに決まってます。
そうなったら勉強が終わる時間が伸びるだけなので自業自得です。
大切なのはご家庭としてこの二日間だけは妥協せず、終わるまでほかのことを許可しないという姿勢かと思います。ダラダラしていて損するのは自分です。
おわりに
別に大したこと書いたわけじゃありませんが、とにかく今週末が来る前に一人でも多くのお子さんや保護者さんに今週末の大切さを知っていただきたくてブログを更新しました。
今年の夏は二度と来ない。
だからこそその夏が本格的に始まる前にくだらない宿題なんて全部終わらせて、これからの30日を有意義なものにしましょう。