5月24日~26日のカープ
対巨人3連戦
交流戦前のひとつの大きな山場、首位攻防戦。
結果は2勝1敗で見事に勝ち越し。首位をキープすることができました。
広島の多彩な攻撃が光った3連戦を振り返ります。
効果的なホームラン
この3連戦、球場が東京ドームということもあってかかなりの本数のホームランが乱れ飛びました。
第1戦は鈴木選手、バティスタ選手、西川選手
第2戦は菊池選手、バティスタ選手
にホームランが飛び出しました。
1戦目の鈴木選手のホームランは失点直後に同点に追いつくものでしたし、バティスタ選手の1本目は勝ち越しを決める一発でした。
2戦目は菊池選手のホームランで追加点を早い回に立て続けに取れたので試合を有利にすすめることができました。
ソロホームランばかりなので大量得点に結びつくようなものではありませんでしたが効果的な場面で一発が出たことで終始有利な状況で試合を運ぶことができたのではないかと思います。なによりも新クリンアップが揃って同一カードでホームランを放ったことで「今年はこの形でいける」とファンにも監督にも思わせてくれたことが嬉しいですね。
それにしても…
バティスタ選手は本当に絶好調ですね。
カードが始まる前に「状態は悪くないので3本は本塁打を打ちたい」とコメントしていたバティスタ選手ですがまさにその通りの大活躍となりました。
1戦目では看板に直撃させ賞金もゲット!「お母さんにプレゼントする」とコメントし親孝行ぶりも発揮していました。
フェリシアーノ通訳も日本語練習の機会を与えられて良かったですね。
多彩な得点パターン
この3連戦はカープもジャイアンツも点がよく動くシーンが目立ちましたが、カープは本塁打だけでなくタイムリーあり、スクイズあり、併殺崩れの間の得点ありと多彩な得点パターンを見せてくれました。
1戦目の7回表の野間選手の2アウトスクイズは奇襲としては完璧でしたね。相手バッテリーが全く頭にないことをやっての得点はダメージが大きかったと思います。おそらくあの守備も1アウトからのスクイズなら1塁を冷静にアウトにできたのかもしれません。
2戦目は4回表、1アウトでもジョンソン、野間の両選手に強攻策を命じての2得点。野間選手は得点圏打率が1割台ですし、ジョンソンに至ってはこの日の試合開始まで安打0だったわけですがこの策は見事に的中しました。勢いのある時は何をやってもうまくいくと言いますが、結果的に好投手メルセデスを4回ノックアウトできたこの集中打は素晴らしかったですね。
3戦目はなんといっても7回の代打策でしょう。満塁の場面で中村恭平に代わって代打に立った長野選手が価千金の同点タイムリー。この試合が始まる前までは得点圏打率1割台、打点も4と本領発揮には程遠い感じだった長野選手ですがここから調子を上げてくれれば今後は交流戦でのDHなどで出場機会がが増えていくと思います。
また、このカードは相手のミスからの得点も多かったように思います。
2017年、カープは失策責任追及打線と呼ばれるほど相手のミスにつけこんだ得点パターンを多く持っていました。今シーズン序盤はそれを相手にやられて苦しい思いをしていたのですがここに来てあの戦い方を思い出してくれたのなら今後もっと得点は増えていくかもしれません。
地に足のついた投手陣
この3連戦は、投手陣がホームランによって失点する場面が目立ちました。
2戦目ではついにレグナルト投手も被弾。自責点が付き防御率がほんの少しだけ悪化してしまいました。
3戦目は先発のアドゥワ投手は…打たせて取るタイプの投手があれだけ球が高いと痛打されるケースは増えますね。次回リベンジをして欲しいところです。
それでも全体的に投手陣はしっかり地に足をつけて戦っているなという感覚があります。
1戦目の一岡投手の退場から緊急登板した九里投手とフランスア投手、2戦目で失点はしたものの打たれた坂本選手のあとは丸、岡本、亀井の3選手相手に同点を許さないで踏ん張れたレグナルト投手。田中選手の美技に助けられつつも相変わらずギリギリで抑える中崎投手。連勝中のカープは中継ぎが敗戦処理、勝ちパターンに関わらず与えられた仕事を無難にこなしている印象です。
先発の好調もまだまだ続きそうなのも嬉しい限りです。
久々の勝利を上げた床田投手や日本球界50勝目を上げたジョンソン投手が調子を上げてくれば首位をがっちりキープしていけるのではないでしょうか。
おわりに
連勝は止まってしまいましたが、まだまだチームとしては好調を維持していけそうな戦いぶりを見せてくれました。
交流戦まであと2カード(6試合)連続勝ち越しを続けて一つずつでも貯金を増やしていきたいですね。