アニメハチナイ感想#1
第1話「プレイボール!」
今回は4月から放送されている八月のシンデレラナイン(以下ハチナイ)の感想を書いてみたいと思います。
ハチナイはアカツキという会社が出しているスマホアプリが元になっているアニメで、
アニメ版の制作は「八月のシンデレラナイン」製作委員会
アニメーション製作は「トムス・エンタテインメント」
監督は工藤進さんとなっています。
今回はアニメ版第1話の感想と考察を書いていきたいとおもいます。
ネタバレが大量に含まれると思いますのでお気をつけください。
不安と期待のプレイボール
さて、前述のとおりハチナイはそもそもアプリが原作となっているものです。
なので、私は始まる前とても不安でいっぱいでした。
原作のストーリーの良さは短い1クールという中で出せるのか?
声優の演技、作画、シナリオはアニメから入る人に受け入れられるのか?
なんJあたりのネタにされて散々なことを書かれるのではないか?
それはまるでプロ野球の開幕を前にしたファンのような気持ちだったと思います。
もちろん期待もありました。
でもそれ以上に自分の好きなものが馬鹿にされるのが怖いというのが素直な気持ちでした。ひと目にさらされてネタにされるくらいならひっそりとアプリを続けてればいいじゃないかとも思いました。
そんな中、八月のシンデレラナインは蝉の声とともに幕を開けます。
王道すぎるくらい王道の青春
一話あらすじ(公式サイトより)
第1話の感想としては「あまりにも王道すぎたな」というところです。
冒頭でちょっとだけ未来を見せてから、四月に戻って部員集めをスタートさせるという展開はどれだけのアニメで繰り返された見せ方でしょうか。
いきなり大胆な行動を見せるヒロイン、振り回されながらも野球の魅力に気づきかける初心者たち、やさしく見守りながら協力してくれる幼馴染。
登場したキャラクターたちもどこか既視感のあるものばかりでした。
それでも、アプリをやっていると分かるいろいろな細かい描写を楽しむことができました。その一つが有原が何を考えているかわかりづらいという演出です。
実はアプリ版でも多くのストーリーにおいて有原は周りが見えていないし、周りも有原についていけてないという描写が出てきます。
ハチナイは有原というキャプテンの元に集まってきた様々な問題を抱えた部員たちの群像劇のように進んでいきますが、その問題の解決にメインヒロインである有原が積極的に関わることは希です。彼女は単純に野球を楽しみ、時に降りかかる問題には持ち前の明るさと行動力でもってゴリ押しで解決しようとします。
他の部員たちはそんな有原の姿に間接的影響を受けて成長したり、さらに深い闇にハマったりしながら次第に一つにまとまっていきます。
そういう意味で有原はメインヒロインでありながら主人公ではない存在といえます。
アニメでもそれは健在で、どちらかというと内面が描かれているのは野崎、宇喜多らの初心者組だったような気がします。おそらくそれはアニメから入った人には不自然に映ったのではないでしょうか?有原の動機づけが弱いんじゃないかと感じた人はむしろ正しい感覚です。
それについては今後の展開に少し不安があります。
実は有原の抱えている問題というのもあって、有原もしっかり悩みながら成長していくのですが、そのキーになるべき存在がアニメには登場しません。(というか1話にはいませんでした)
なので今後有原にスポットライトが当たったとき、アニメオリジナルの原因と結果が提示されるはずなのですが、どう落としどころを見つけるか今のところまったくわからないので不安なのです。
まぁそのへんはシナリオライターさんがうまくやってくれると信じていますが。
好きなことは好きと言える気持ち
第1話を見ながら私は「ああ やっぱり…」と何度も思いました。
やっぱりキャラは受け入れられそうもないな
やっぱり作画は良くないな
やっぱりネットではネタにされそうだな
そんなモヤモヤした気持ちのまま迎えたED
耳に飛び込んできたのは槇原敬之さんの「どんなときも。」のカバー曲でした。
どんなときも どんなときも
僕が僕らしくあるために
「好きなものは好き!」と言えるきもち
抱きしめてたい
なんかもう頭をガツンとやられた気がしました。
そうかそれでいいのか、と。
周りは気にせず、自分が楽しめていればそれでいいのか、と。
そういえば昔、弱くて弱くて5位か6位にしかなれないカープを応援しているときもそうだったな、なんてことも思い出しました。
だから私はアニメ版ハチナイを最後まで自分なりに楽しんでみようと思います。
おわりに
というわけで第1話の感想はおしまいです。
なんだかんだ書きましたが、やっぱり愛着のあるキャラが動いているのを見るのは嬉しいですね。それだけで見ていられるアニメです。
今後もがっつり主観丸出しの感想記事になると思いますがよろしければまた読んでください。